月報 2014 1月

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宣教師としての旅立ちー未だ見ぬ地、開く使命ー

 宣教師としての旅立ち
 ―未だ見ぬ地、開く使命―
 伝道師 小 森 康 三

 私達は家族で宣教師として召されました。その宣教の方向は未伝地を目指す宣教です。それがまだわからない時、「神様、私達はどこへ宣教に行けばいいですか?地名を教えて下さい」と何年も祈っていましたが、全く手応えがないままでした。
 その中で主はユニークな方法を用いて私達の目指すべき方向を語って下さいました。今から四年前、東京での三泊四日のセミナーに出かけた時です。行きの新幹線に乗った頃から右前歯が痛み始めたのです。その時点では非常に小さな痛みだったのでやり過ごせるだろうと思っていました。しかし東京に着いてしばらくするとだんだん痛さが増して、最初は無視できていたのにセミナーが始まる頃にはズキズキと痛みっぱなしの状態になっていました。初日の夜にはじっと座っていられないほど痛んでいました。持っていた頭痛薬を痛み止めとして飲みながら騙し騙し過ごしたという感じです。なんとか次の日の朝を迎え、すぐに歯医者に駆け込もうとしましたが、祝日でした。顔はキツネのように前に腫れ上がっていました。呆然としつつこの一日を過ごし切れるだろうかと思っている時に、新谷副牧師先生がすごく効く痛み止めを持っているからと下さいました。その薬を飲んで、これで解放されると思っていたのですが、全く痛みは引きません。ちらっと見えた希望なだけにその痛みはいっそう強く感じました(ちなみに持って来て下さった薬は胃薬であることが後で判明)。教会から送り出されたセミナーなので、遠くまで救急の歯医者を探しに行って講義を欠席する事は避けたいと、底なしの痛みを感じつつ心の中で「歯医者はどこだ!すぐに診てくれる歯医者はどこだ!」と叫び続けていました。
 その夜が悲惨でした。全然眠れない。痛みの上限がまるで無く、ドンドン痛みが増していく恐さとの戦いでした。痛み止めも数十分も効かない。あまり飲み過ぎても危ないのでセーブしながらでしたが、のたうち回るような痛みでした。あらゆる祈りをしました。悔い改め、癒しを懇願する祈り、そして「神様、歯医者はどこ!今すぐ診てくれる歯医者は!」と祈る中で、明け方頃、内なる御霊が「聞きなさい」と語りかけて来られました。私が「何を教えようとされておられますか?」と訊ねた瞬間、あの深く、圧倒的な臨在が訪れました。
 主ははっきりと語られました。「歯の痛みには歯医者だ」と。意味が分からず戸惑う私に主は続けられました。「歯の痛みには歯医者だ。魂の痛みに苦しんでいる人々を癒すことができるのはクリスチャンだけだ。あなたが『歯医者はどこだ!歯医者はどこだ!』と叫び続けたように、私の耳には『この魂の痛みを癒せるのは誰だ!この不安を取り去る方法を知っているのは誰だ!』という叫び声が聞こえている。あなたを待っている人がいる。彼らを待たせてはならない」。そして私は「福音を聞く可能性の無い人々の所」、すなわち未伝地へと主が遣わそうとしておられることを明確に受け取りました。そして「分かりました、主よ。」と告白した瞬間、痛みも去りました。主はこの痛みを通して未伝地の人々が福音(キリストの良い知らせ)を持っている人々を探し叫んでいる魂の痛みを啓示して下さいました。
 私達は特定の地域や民族に対してではなく「未伝地」に導かれ、未伝地を一つでも多く減らすようにとの召しを与えられています。それで「未伝地ミッション」と名付けました。この召しを今心から光栄に思い、私達の身も心も震えています。この召しが、今の時代に非常に重要な意味のある召しであることを後になって知る事となったからです。
 今は終わりの時代です。天地創造から始まった神様の歴史が、残るはあと「再臨」を残すのみの所まで来ているからです。そしてそのゴールのために世界中の全聖徒たちが何らかの形で貢献すべく生かされています。その再臨の日時については語られていませんが、「再臨の訪れ方」についてはハッキリと語られました。それは①「イスラエル人の救い」と②「異邦人の完成(世界宣教の達成)」です。これが成されたら神様のゴールは達成される。ですからイスラエルの救いと世界宣教への関心はこの終わりの時代のクリスチャンの必須持ち物だと言えます。
 「その奥義とは、イスラエル人の一部がかたくなになったのは異邦人の完成のなる時までであり、こうして、イスラエルはみな救われるということです」(ローマ十一・二五~二六)
 未伝地ミッションは、「異邦人の完成」を目指しています。異邦人の完成とは地上に存在する全ての民族グループに福音が証しされ、天の御国から失われた民族グループの数がちゃんと御国に満ちることです。そしてそれが世界宣教の目指すべき所です。そしてその異邦人の完成がもたらす展開はイスラエルの救いへ連動し、ついに再臨という神様の見ておられるゴールにまで及びます。神様の用いられた「福音の流れ方」を見ていくとこの事がクリアに見えてくるように思います。
 ①イスラエルが全ての民族を祝福する為に代表として選ばれた→②そのイスラエルにキリストが来られ福音がもたらされた→③イスラエルがキリストとその福音を拒んだ→④拒んだイスラエル人から異邦人(私達)の方へと福音が流れた→⑤異邦人がかつてないほど救われていく→⑥イスラエル人にねたみが起こる→⑦ねたみと異邦人による宣教によりイスラエル人に福音が返されていく→⑧イスラエルが主を呼び、再臨が来る。
 現在は⑤~⑦が同時で起こっている時代にあります。かつてないほどに異邦人たちの間に救いが広がり、未伝地は急速に減っています。同時にイスラエル人の中からもイエスをキリストと信じる人々が続々と起こされています。終わりの日は本当に近い所へ来ています。
 ですから未伝地ミッションの担う世界宣教は、単に途上国支援の類いでも、より良いボランティア活動などの類いでもなく、神様ご自身が持つ「ゴールに対する燃えるような情熱」に仕える働きです。すなわち一つでも多く未伝地を減らしながら異邦人の完成に仕え、イスラエルの救いに貢献する使命です。あの最後の一部族にまで福音を届けたい…そしてその目指す先は愛する花婿イエス様の来られる再臨の日です。
 日本もかつては未伝地でした。しかし最初の一石を投じに来てくれた宣教師がいました。故に主を慕う群れができ、異邦人の完成が一歩近づいたのです。御言葉はこの未だ待たされている人々に福音が証しされることが神の待ちわびる未だ達成されていない願いだと語っています。成し遂げなければならない神の未達成の仕事はシンプル。だからこの終わりの時代の神への仕え方もシンプルです。それは「宣教しながら終わりを待つ」こと。ここに全教会と全クリスチャンが何らかの形で携わるようにと召されています。未伝地の数は無限ではないからです。。
 私達はこれからの日本における世界宣教のパラダイムが変わっていくことの為にも貢献したいと願い、可能な限り出て行って御言葉をシェアしていきたいと願っています。これからの終わりの時代の宣教は、「再臨に直結した世界宣教をしていく時代」です。そして日本から今までとは桁違いに開かれるべきは、宣教の領域です。もう日本の企業や製品、日本車は全世界を祝福してきましたし、世界のどこにも入り込んでいます。これからMade in Japanの宣教師が全世界のどこを見ても入り込み、イエスキリストの福音によって全世界を祝福していく使命を果たしていくと宣言します!これこそ「不思議なほど世界に愛される国、日本」の本来の使命であり、残された務めです
 今現在私達が導かれている未伝地の民族はM国に存在するT族です(約六万人と言われ五百の村に点在)。彼らは呪われているというアイデンティティを持ち、恐怖に縛られて生きています。しかし私達の福音は呪いを断ち切る福音。そして今この瞬間神の子として生まれ変わらせる福音です。この福音という石が的確にT族の額にぶつけられていきますように。あのダビデがゴリアテという大男にたった一つの滑らかな石を投げ、その額に一撃でぶつけて打ち倒したように。そしてゴリアテの敗北はあのペリシテ人という異邦人の総崩れと発展したように。私たちの為に祈ってくださる皆様の絶えない祈りにくるまれて、私たちがあのT族という異邦人の所へ投げられていく時、ゴリアテの額に値する当たるべき場所に当たり、彼らが主イエスの前にひざをかがめる事になると信じます。
 「遣わされなくては、どうして宣べ伝えることができるでしょう」(ローマ一〇・一五)とパウロが言いましたが、これは私たち未伝地ミッションの言葉です。何よりもこの文章をよく読んで下さり、ご理解下さり、祈り支えて下さる事が未伝地ミッションの前進となります。愛する兄姉、私たちと共にこの宣教を戦って下さい。共に未伝地を勝ち取っていきましょう!

















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