月報 2014 4月

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研修センターの完成を喜ぶ(1)ー全てが過不足無く整えられるー

 研修センターの完成を喜ぶ(1)
 ―全てが過不足無く整えられる―
 事業委員長 四 宮 忠 明


 昨年の祈祷会において、「事業委員会に対する主の恵み」と題して証をさせていただきました。「涙をもって種まく者は、喜びの声をもって刈り取る。種を携え、涙を流して出て行く者は、束を携え、喜びの声をあげて帰ってくるであろう。」(詩篇126篇5節〜6節)の聖書箇所について、高砂教会においてこれまでに建設整備されてきた多くの教会施設に関して事業委員の関わりを当てはめて証をさせていただきました。即ち、「涙をもって種まく者」とは、「主体的にこれに関わる人」、これらの各事業に対して事業委員はまさに「涙をもって種まく者」であり、従って、「喜びの声をもって刈り取る」とあるように、事が為されたときに喜びという収穫を最も味わうことができたということです。主の御業を間近に見ることが出来る恵みを経験できたということです。高砂教会では多くの事業を通じて、全ての兄弟姉妹が奉献式に臨み、継続して主に用いられる恵みと喜びに与っています。祈りを持って献げ、そして満たされることを次々と体験することで、私たちは生ける神を実感できる喜びを教えて頂いたという証でした。
 研修センターの改修整備事業の始まりは3年前でした。その土地と建物を購入し、全体の整備計画を策定し、これに従って木造建築物を解体して駐車場として整備をしました。前年度には研修センター(当時は「別館」と称していました)の1階を教職者の部屋と資料室、交流ロビーとして整備を行いました。設計も施工も教会員が自らの手で行ったものです。経費節減という目的もありましたが、自らの手で主の体に他ならない教会施設を整備することは、また別の大きな喜びを感じることができた出来事でした。
 そして、今回は残った内部の改修整備と外壁のファサードの改修です。さすがにこうなると直接自らの手でという訳にはいきません。基本計画まで作成したあとを本館リフォームで実績のある専門家のイシダ・ハタナカスタジオに設計を依頼しました。何度も協議を重ね、8月に設計を確定しました。この時点で総事業費3500万円でした。ここで大きな問題がありました。一つは消費税増税問題です。9月中に工事契約を完了しないと消費税が8%になることは織り込み済みでした。一方、世間全体がこの増税を避けるために9月までの工事発注が増加し、資材の高騰が既に始まっていたのです。案の定、施工業者3社の見積もりで約950万円の不足となったのです。総事業費の増額は限界があり、事業委員会では最大限として500万円の増額を決定し、不足の450万円は、若干の設計の見直しと工事施工者の企業努力で対応せざるを得ませんでした。相当厳しいネゴですが、何とか成立し、9月末に工事契約を締結することができました。主の恵みその一です。
 次に外壁のタイルです。実にいい風合いのタイルだと思いませんか。このタイル、石田氏が使用資材を検討しているときに、在庫整理を検討しているタイル屋さんがあって、高砂教会で使用する程度の在庫が偶然丁度あるということで、設計で考慮していた材料の2倍程度もするタイルを設計額で用いることができました。駐車場を挟んでとても良いバランスのある一体感が創出されたと思います。これが主の恵みその二です。
 その三は、家具備品の献品です。石田氏提案の家具に加えて、事業委員で必要な家具備品調度類を整理し、教会員の献品を募集させていただきました。総額280万円程度でした。しかし、完成が近づく建物を見て検討すればするほど、募集漏れがどんどん出てきたのです。今更追加募集もできません。できることは主に頼むこと。主は、募集漏れ分も含めて、その全ての必要を満たしてくださいました。献品総額370万円です。ハレルヤ!
 かくして、研修センターは完成しました。終わってみると全てが過不足なく整えられていました。この研修センターが、新たな多くの魂の救いのために大いに活用されますように。






研修センターの完成を喜ぶ(2)ー設計依頼を頂いた喜びと私の設計理念ー

 研修センターの完成を喜ぶ(2)
 ―設計依頼を頂いた喜びと私の設計理念―
  イシダ・ハタナカスタジオ代表 石 田 貢 司


■はじめに
 まず始めに、再度私たちに設計のご依頼を頂けたことに、大変感謝しております。一度設計をさせて頂いたクライアントから再度のご依頼を頂けることは、これ以上ない光栄なことでした。だからこそ、期待を裏切らないようにと、いつも以上にプレッシャーを感じたのを覚えています。また今回も、手束先生を筆頭に事業委員会の方々には本当にお世話になりました。ここにお礼を申し上げます。以下に設計にあたって考えたことをご説明いたします。

■設計の基本方針
 どんな設計の依頼を受けたときでも変わらない、私たちの設計に対する基本的な方針があります。それは、建物はあくまでも客体であるべきで、建物を使う人が主体であるべきである、という考え方です。それはちょうど器と同じで、器は料理を引き立てるものであって、器自身が主張してはいけません。ですので、私たちが設計する空間というのは、人が入って初めて成り立つもので、使っている時に人が引き立ち、心地よくなるような空間を目指しています。まずこの方針がベースにあって、それぞれのプロジェクトに個別の設計をおこなっていきます。

■改修前建物の素性
 皆さんは驚かれるかもしれませんが、実は、改修前から、この建物の空間的素性は良いと思っていました。一見、改修前の建物は、いかにも安物の事務所のような無機質な感じでした。ですが、基本的には窓が大きく明るいということと、空間を隔てる柱、壁が少ないということが、とても良い条件としてありました。また、鉄骨ラーメン構造という構造形式はとてもリフォームをしやすい構造でした。つまり柱、梁という構造は、外壁や内壁と関係がない(厳密には重量的には構造と関係があるのですが)ので、比較的自由にリフォームをすることができます。

■建物の目的
 当初、この建物の目的を把握するのに少し時間がかかりました。というのも、集会や会議に使う以外に、その他の活動(CSなど)に使うのかどうか不確定な部分がありました。最終的には集会、会議がメインで、子供の為の活動にも使ってよいということになりましたが、それは設計側にとってはちょっとした課題になりました。つまり、大人の空間と子供の空間の両立をしないといけないという問題がありました。しかし、私たち個人としては、子供達にこそ、この建物を使ってもらいたいとの思いはありました。

■住宅のスケール
 この大人の空間と子供の空間の両立ということへの私たちなりの解答は、なるべく住宅のスケールをこの建物に持ち込むということでした。2階は空間が大きく、どうしても集会室的な雰囲気が出てしまう恐れがあったので、キッチン横のダイニングスペースは、アルコーブ的に小さな空間を作りました。そしてその小さな空間に、丸テーブルやペンダントの照明を配置することによって、住宅のダイニング的な雰囲気になるように心掛けました。また間仕切り用建具や壁にはなるべく木を使い、床も茶系を使うことで、落ち着いた温かい色調になるように配慮しました。3階は、機能的にはむしろ住宅に近いものがありました。この階は、主に大人が使う空間でしたので、少し洗練させながらも、やはり温かみがある空間となるように考慮しました。

■おわりに
 建築家は夢を語るのが仕事の一つですので、少し夢の話を。
 私たちは、この高砂教会がある街区の全てが高砂教会の施設になればいいなと思っています。その思いも込めて、すでに教会本館、宣教センター、教育館、研修センターを描きこんだ街区全体の図面をお渡ししてあります。老人ホーム、保育園、緑豊かな広場などなど、キリスト教の教えをベースに社会に貢献できることはたくさんあるように思います。私たちが、みなさんとお会いして一番に感じたことは、みなさんが持っている明るさです。それこそが皆さんの本質で、それがもっと外の人々にも伝わり、社会と繋がっていければと願っております。






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