月報 2017 1

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副牧師十二年間の歩みを顧みて―初心に帰り、新たな献身の一歩を踏み出したい―

副牧師十二年間の歩みを顧みて
 ―初心に帰り、新たな献身の一歩を踏み出したい―

 高砂教会副牧師 新 田 恵 一

 時が経つのは早いもので、高砂教会に導かれ、副牧師としてご奉仕させて頂いて丸十二年が過ぎようとしています。
 これまでの十二年間を振り返る時に様々な主の恵みが思い出されます。
 まず一番に大きな事は、私の信仰そのものが大きく変えられたことでした。クリスチャンホームで生まれ育ち、聖霊を歓迎する福音派の信仰の土台の教会で培われた私の信仰は、いつの間にか律法主義的な信仰の傾向が強くなっていたのですが、徹底して〝恩寵によって生きる〟こと、主イエスの十字架の勝利によって、私は〝栄えある尊い勝利の神の子〟であるという信仰の在り方が私を大きく変えました。この信仰を握ることが出来たことは私の人生にとって何にも勝る宝となっていっています。
 二番目には、ゴスペルを通して伝道の働きが大きく進められたことです。
 T.C.G.C.が発足して五年目から、顧問として、またメンバーとして関わらせて頂いています。
単なる音楽サークルとしてではなく、〝ゴスペルを通して福音を伝えていく〟という明確なビジョンを掲げ、目標を定め直した時期がありました。その時から、メンバーの中から多くの人たちが救われて来るようになり、〝幼稚園〟〝小学校〟〝老人施設〟〝たかさご万灯祭〟などの地域のイベントに参加する道も開かれ、福音を流し出し、地域の人々に高砂教会を紹介する窓口となっていることは嬉しいことです。今後は他のゴスペルグループと協力しながら、播州の地にゴスペルを通して福音を流し出す働きに導かれつつあることに期待してしているところです。
 三番目は、セル伝道です。兄弟姉妹と共に家々に集まって共に讃美を捧げ、御言葉を分ちあう時間は、神の家族にとって大切な営みであることの重要さを学びました。多くの求道者の方々とお会いすることが出来ましたし、セルのメンバー方々と協力しながら、伝道の働きに参与することが出来ました。時には求道者の方のために共に泣き、祈りを捧げることもありましたが、福音を受け入れ、信じて救われる様子を見る度に、大きな喜びを体験したことを思い出します。今、セル伝道の重要さが唱われている中、高砂教会の強みであったこのセル伝道が再び活発になり、主の福音のために用いられることを切に願っています。
 更に、日本キリスト教団聖霊刷新刷新協議会や播州地区の宣教協力の働きを通して、〝カリスマ刷新運動を推進する〟〝日本民族総福音化に仕える〟という高砂教会が掲げるビジョンに参与することが出来たことを感謝しています。今後も教団の聖霊刷新のために、世話人の先生方と共に励んで行きたいと思います。
 またPRMIの先生方をお迎えして行ってきたデュナミスコースの働きに、事務局としてチームに加えさせて頂いたことは、私にとって大きなことでした。この事は、結果として〝副牧師〟あるいは〝事務局〟という立場やミニストリーを超えて、私の人生に大きな励ましとチャレンジを与えてくれました。その恵みのデュナミスが今回で最後になることは非常に残念で仕方ありませんが、これまでの先生方の愛の奉仕に感謝しつつ、期待をもって参加しようと思っている所です。
 思い返せば、まだまだ沢山のことを経験し、教会の歩みの中に置かせて頂いたことが思い出されますが、すべてが万事順調であった訳ではありませんでした。大きな病気を体験し、数年後には、それに伴うもうひとつの病気で入院と手術を体験もしました。なかなか怪我が治らず、その中で病気が発見されたのですが、同じ頃、私は教会のミニストリーそのものに疲れていました。最初は教会の忙しさについていけていないだけだと思っていましたが、次第に状況が悪化し、情緒が不安定になり、ひどく落ち込んでいたのを思い出します。今考えるとしばらくの間〝鬱状態〟に陥っていたのだと思います。私にとっては、その当時身体的にも精神的にも、そして霊的にも最悪の時でしたが、危機的な状態が神様によって自分自身と向き合う時となり、この体験が恵みとして変えられていくことになります。
 齋藤茂太氏の著書の中に、「悪い出来事は最悪を避けさせるシグナルなんだよ」と言う言葉が出て来ますが、本当にその通りでした。それは私にとっては最悪と思われることでしたが、本当の最悪を免れさせ、回復させる神様のあわれみがそこにはありました。事実、神様は身体的にも精神的・霊的にも絶妙なタイミングで私に強力な助け手を送って下さり、再び立ち上がることが出来るようにして下さったのです。

「苦しみに会ったことは、私にとってしあわ せでした。私はそれであなたのおきてを学 びました。」 詩編一一九・七一

 今回、この記事を書かせて頂くに当り、二〇〇四年二月号の月報を取り出して読んでみることにことにしました。そこには〝副牧師就任の弁〟ということで私が書かせて頂いた証しが掲載されています。
 「当時はどんなことを書いていたのかな?」と懐かしく読み返してみると、高砂教会に導かれた経緯や主が導かれた事柄がそこに書き綴られていました。不安や恐れを感じながらのスタートでしたが、主がみことばをもって押し出して下さったこと、手束元老牧師先生が励まして下さっていたことが書かれたその記事を読みながら、深い感動が込み上げて来ました。
 これまでの歩みの中に主がいつも共におられたこと、そして主にある高砂教会の兄弟姉妹に愛され、祈りによって支えられてきたことを思う時に本当に感謝に堪えません。
 教会はイエス様を頭としてそれぞれの器官があり、それぞれが機能して神のからだを形成していきます。それぞれの役割や立場に私たちが置かれる時に、そこでこそ見える景色、そこでこそ出来る働きがあります。その中で、それぞれの先生方の立場だからこそ、見える景色、出来ることがあるように、私にも副牧師という立場と役割だからこそしなければならないこと、出来ることがあると最近強く思わされるようになっています。
 十二年という歩みを過ごし、一つの節目を迎えたこの時に、もう一度、自分に与えられた働きを省みるチャンスが与えられたこの事も、主のご計画のうちあることと感謝しています。丁度、昨年末から繰り返し私の心の中に浮かんでくる思いは「一新」という言葉でした。

 心の一新によって自分を変えなさい。 ローマ一二・二(新改訳)

 私たちの教会が新体制となって、今年は三年目という大切な時期を迎えます。神様のご計画が前進していくために、私自身も経験に基づいた価値観や考えに固定されず、初心に帰り、いよいよ、聖霊の導きを仰ぎ、主の御心を求めつつ、新たな献身の一歩を踏み出していきますのでよろしくお願いします。










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