月報 2018 7

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〝天・外・内〟実践するなら早天へ

〝天・外・内〟実践するなら早天へ

伝道師 小 嶋 健 太

「よくよくあなたがたに言っておく。羊の囲いにはいるのに、門からでなく、ほかの所からのりこえて来る者は、盗人であり、強盗である。門からはいる者は、羊の羊飼である。門番は彼のために門を開き、羊は彼の声を聞く。そして彼は自分の羊の名をよんで連れ出す。自分の羊をみな出してしまうと、彼は羊の先頭に立って行く。羊はその声を知っているので、彼について行くのである。ほかの人には、ついて行かないで逃げ去る。その人の声を知らないからである」
     ヨハネによる福音書十章一~五節

神様は私たち一人一人に計画を抱いていると語っておられます。だとするならば、私たちは、その計画の上を歩みたいと願うと思います。そのためには、〝聞く〟ということが重要なポイントになってきます。主が何を望んでおられるのか、主がどう導いてくださっているのか、行くべき道はどっちなのか、いつも主の御声を聞き分け、そしてその声に従って歩みたいと願います。
 この聖書箇所は、パリサイ派の人達に、イエス様が話された話です。ここでイエス様は、羊と羊飼いを例えに出されています。当時は、水飲み場が限られており、複数の群れが同じ水飲み場に来ることがよくあったそうです。複数の群れが入り交じって水を飲み、そして、飲み終わり、羊飼いが声をかけると、羊飼いについて帰って行くそうです。この時、羊は、羊飼いの声を聞き分けています。複数の群れが集まっているので、複数の羊飼いがいるはずです。しかし、そのような状況にあっても羊たちは、自分の羊飼いの声をしっかりと聞き分け、その声に従って歩いてついていくそうです。
 羊たちは初めから羊飼いの声を聞き分けることができたのでしょうか。おそらくそうではないと思います。いつも羊飼いとともに過ごし、その声をいつも聞いている中で、他の声と聞き分けることができるようになっていくのだと思います。私たち人間も、家族や友人など、その関係が親しければ親しいほど、その人の声を聞き分けることができるのではないでしょうか。たとえ小さな声であったとしても、また電話などであったとしても、親しい関係にあれば、その声を聞き分けることができると思います。
 私には三人の娘がいます。五歳と三歳と七ヶ月の娘です。最近、七ヶ月の末娘の人見知りが始まりました。私は、父親といっても、例外なく人見知りされます。娘が泣いているとき、私が抱っこしても、娘は泣き続けます。しかし、母親が一声かけると、ふと泣き止み、母親を探し始めます。これには、父として、可愛いけど悔しいような複雑な感情にさせられますが、娘にとって、母親は特別な存在であり、その声もまた、特別な声なんだなと思わされます。それは、いつも共に過ごしているからです。寝るときもご飯を食べるときも、出かけるときも家にいるときも、いつも共に過ごし、親しく交わっているからこそ、娘は母の声をしっかりと聞き分けることができるのだと思います。
 私たちも、主の声をしっかりと聞き分けていくには、主と親しく交わっていくことが不可欠です。いつも主と交わり、その声に耳を傾けていく、その繰り返しの中で、少しずつ私たちは主の声を聞き分けることができるようになっていくのです。祈りの中で、願いや求めを主に祈っていくこと、それも良いことですし、必要なことです。しかし、そればっかりの祈りではなく、〝主の声を聞く〟ということも意識して祈りましょう。主が私のことをどう思っておられるのか。主が私に何をすることを望んでおられるのか。どのように歩んで欲しいと願っておられるのか。などといった

主の願い、主の思いというものに耳を傾けて聞いていく祈りも必要な祈りです。サムエルのように、「お話しください。しもべは聞いております」(サムエル上 三・十)と言って、語ってくださる主に意識を向けてみる、その中で語られたことに対して、受け取り、応答し従っていく。そのような歩みをしていきたいと願っています。
 数年前から、高砂教会では「天・外・内」の取り組みを少しずつ進めて参りました。六月には、竹内宣教師をお迎えしてセミナーを持ち、多くの方が学ぶ良い機会が与えられました。また、各セルやスモールグループなどにおいても、天・外・内の分かち合いなどが少しずつ広がってきています。天との関係=天のお父さんとの関係、外との関係=ノンクリスチャンとの関係、内との関係=自分の内面、クリスチャン同士の関係、この三つの愛の関係に生きていく歩み、それが天外内ライフスタイルですが、その中で大切になってくることは、「聞いて従う」ということです。神様が語られることに耳を傾け、そして語られたことに対して応答していく、それが天外内の歩み方です。具体的には、毎日六つの質問をするように教えられました。①「お父さん、私のことをどう思っていらっしゃいますか?」、②「お父さん。今日、私に何をしなさい、とおっしゃっていますか?」、この二つが天との関係に関する質問です。③「お父さん。今日は誰(未信者)に、どのように仕えたらよいでしょうか?」、④「お父さん。今日は誰(未信者)に、どのように福音を伝えたらよいですか?」、この二つが外との関係に関する質問です。⑤「二十四時間以内にしたことで、悔い改めるべきことがありますか?」、⑥「今日、身近な人(信者)にどう愛を表現すればよいでしょう?」。そしてこの二つが内との関係に関する質問です。この六つを、デボーションで主に毎日質問し、語られることを書き留めて、それに従っていくことを教えられました。私自身も、このライフスタイルを少しずつ実践していく中で、少しずつ主の御業を体験し、主との関係が深められていっています。時には具体的なことが語られることもありますし、ただ愛されているという嬉しさに包まれるだけの時もあります。しかし、主が語ってくださるということに信頼し、実践していく中で、主との関係が深まり、少しずつですが、主の声を聞き分けられるようになってきつつあります。
 そして私自身は、このことを朝に実践するようにしています。必ずしも朝でないといけない、ということではないと思いますが。しかし、イエス様も朝早くに天の神様に祈っておられたように、一日の最初の時間を主に捧げ、祈り、主の御声を聞いていくことに、大きな意義があるように感じています。また一日の初めに、先の六つの質問をし、その日一日を、主がどのように歩んで欲しいと願っておられるのか、具体的に誰に何をして欲しいと願っておられるのかを聞き、そしてそれをその日の中で実践していく、という良いサイクルが生まれています。
 奇しくも高砂教会では、火曜日から土曜日の朝六時から早天祈祷会が行われています。一人で継続していくことが難しいと感じておられる方、また朝に祈りの時間を確保することが難しい方など、ぜひこの機会に早天祈祷会に出席し、一日の初めに主と過ごす生活を始めてみてはいかがでしょうか。朝ごとに主の御前に出て、主の御声を聞いていく。そしてその声に従って歩んでいく。初めはしんどさを覚えるかもしれません。辛さを感じるかもしれません。しかし、実践し、継続していく中で、しんどさや辛さが、喜びと感謝に変えられていきます。そしてその歩みの中に、主の栄光が表されていきます。
 主に愛されている者として、また主に救われた者として、いつも主と交わり、主の声に聞き従い、主の御心を行う主の弟子として、やがて福音が全世界に満ちるために、共に歩んでまいりましょう。






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